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「2015年度人工知能学会全国大会」に参加してきました☆
みなさん、こんにちは
先週、北海道函館市にて開催された「2015年度 人工知能学会全国大会」にて、
アドテクスタジオから3名、秋葉原ラボから1名、計4名のエンジニアが研究発表を行いました!
「人工知能学会全国大会」とは、
人工知能に関する学際的学問研究の促進を目的として、
日本全国の大学・研究機関・企業から学生や研究者が集い、研究成果の発表を行う大会です。
今年で29回目、会場には1,200人以上の方が訪れ研究発表に耳を傾けます。
また、本大会は、一般社団法人人工知能学会が主催しており、
会員相互間および関連学協会との交流の場としても活用されています。
今回は、アドテクスタジ横断のデータ解析専任チームSAT(Scientific Advertising Team)で
データ分析・ロジック提案などを担当している馬場より、本イベントの様子をお伝します!
アドテクスタジオで実施している研究制度「スキルアップゼミ」のなかの
「アドテク向け知能情報処理ゼミ」より、
これまで研究してきた4つのテーマの研究成果を講演しました!
「アドテク向け知能情報処理ゼミ」とは、
アドテクスタジオのエンジニア・データサイエンティストが集まり、
様々な領域の技術研究や、その技術の各プロダクトへの応用手法の開発などを行っています。
早速本イベントで発表した4つの研究についてご紹介します
①「インターネット広告におけるコンバージョンに近いユーザの抽出方法の検討」
「Webマイニング」セッション : RightSegment 原
DMPにおいて、コンバージョンしやすいユーザのセグメントを抽出することが重要となっており、
ユーザの行動ログからコンバージョン確率を算出する手法の提案と、その広告効果について発表しました。
②「大規模リワード広告システムにおける行動履歴と広告属性を利用したコンバージョン予測モデルの構築」
「情報推薦」セッション : CAリワード 宮西
ユーザの行動履歴に基づいて広告をレコメンドする手法と、
ユーザと広告の属性の組み合わせからコンバージョンしそうな広告を分類する手法を組み合わせた、
新たな予測モデルについて発表しました。
③「検索連動型広告におけるテキスト自動生成とその評価指標の検討」
「自然言語処理における自動生成」セッション : SAT(Scientific Advertising Team) 馬場
通常、人の手で運用している検索連動型広告のテキスト部分を自動生成し、
運用工数の削減をするために、文章ネットワークやword2vecを用いた自動要約手法を提案し、
その有用性と今後の課題について発表しました。
④「行動クラスタリングと隠れマルコフモデルを用いたユーザの位置予測モデル」
「パターンマイニング」セッション : 秋葉原ラボ 和田
ユーザ間の行動パターンクラスタリングと隠れマルコフモデルを用いて、
ユーザの行動予測を行う手法とその効果について発表しました。
本大会では、多くの方達が研究発表を熱心に聴講してくださったことが印象的でした。
発表後にはたくさん質問もいただきました!
そして、参加者とは様々な視点で議論をすることで、自身の知識の幅も広がり、とても有意義な時間となりました。
まだまだ学術的な研究が発展途上な広告分野において、
研究やこういった場で得た知見を活用し、業務に役立てたいと思っています!
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