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師匠と弟子、エンジニア同士の斜め上の関係作り ~アプレンティス制度~
皆さんこんにちは、サイバーエージェント、アドテクスタジオの伊藤(@wildtiger0713)です。
アドテクスタジオでは4月から「アプレンティス制度」というエンジニア向けの育成支援制度をスタートしました。
アプレンティス制度はより成果を上げて活躍の幅を広げるため、エンジニアとしての市場価値を高めるため、技術面だけでなく考え方や価値観、働き方などを含める範囲で自ら手本になりながらアドバイスをくれたり、導いてくれる存在である「師匠」を見つけることをサポートする制度です。
同じチームのリーダーやマネージャーだけでなく、チームや職種を跨いだ広い範囲のメンバーから「この人のようになりたい。この人から学びを得たい。」と思う人を自ら指名し、指名された側もその期待に応えられる、応えたいと双方が合意できれば師匠と弟子の関係となり、制度のサポートの下、斜め上の関係として経験やスキルに基づいた後進の育成に協力してもらうことができます。
今回はそんなアプレンティス制度の第一期ペアの中からAI Lab 山本さん(師匠)、iXam Drive 岩崎さん(弟子)の活動の現場にお邪魔して話を聞いてみました。(インタビュアー/アプレンティス制度運営:髙橋 佳那)
--今日はどんな活動をされていたんですか?
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”yamamoto.png” name=”山本”]Facebook広告に対する予測ロジックの開発を行ってiXam Drive(岩崎さんの所属チーム)のプロダクトに導入するということをアプレンティスの活動での今期の目標としていて、今日はそれを進めるために終日2人で開発合宿をしていました。 [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”iwazaki.png” name=”岩崎”]山本さんにとっては自分の担当業務と無関係であるにも関わらず、アプレンティス制度の活動の中で実際にプロダクションに導入する開発を一緒にできるのはめちゃめちゃ心強いです! [/speech_bubble]
--お2人は元々はどんな繋がりがあったのですか?
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”iwazaki.png” name=”岩崎”]初めて知り合ったのはGameTailorというプロダクトの開発チームです。期間は短かったですが一時期、肩を並べて一緒に仕事していました。その後、自然言語処理ゼミ(研究の成果を事業に活かすことを目的としたアドテクスタジオの研究活動の一つ)でも一緒に活動していました。[/speech_bubble]
--どうして山本さんを師匠に指名されたのですか?
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”iwazaki.png” name=”岩崎”]ビジネス課題に対してデータサイエンティストとしての取り回し方、実験サイクル、ロジックのオフライン、オンライン検証までの正しい流れを身につけたいと思い、AI Studioでデータサイエンティストをされている山本さんを指名しました。GameTailorで仕事していた時の感じでもう一度、一緒に働いてみたいというのもありましたし、それだけでなく山本さん本人の人となりや、エンジニアとしてのマインドなども受け継げたらいいなと思いました。憧れみたいなものもあって山本さんしかいないなと自分の中では思っていました。サイバーエージェントの文化や働き方しか知らない人ではなく、他の会社も経験されていていろんな視点を持った人の元で学びたかったというのもあります。[/speech_bubble]
--山本さんはサイバーエージェントに来る前はどんなことをされていたのですか?
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”yamamoto.png” name=”山本”]元々はWeb系の会社でWebアプリケーションやAndroidアプリの開発などを行っていました。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”iwazaki.png” name=”岩崎”]実は僕、学生の時に山本さんの前職の会社にインターンの面接に行ったことがあります(笑)[/speech_bubble]
--岩崎さんからの師匠の指名を受けてどうでしたか?
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”yamamoto.png” name=”山本”]実は以前からiXam Driveでのデータ分析についてどういった切り口で進めていけばいいのかなどの相談を個人的に受けていて、いろいろとアドバイスをしていたこともあり、アプレンティス制度はその延長線上というイメージで始められました。もっとデータ分析のスキルを上げていきたいということは以前から聞いていたので、私のほうで手助けできるのであればと思い、引き受けさせてもらったという感じです。[/speech_bubble]
--アプレンティス制度に乗ることでのメリットはありましたか?
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”yamamoto.png” name=”山本”]業務時間外の個人的な活動だけでなく、公式に時間を作ることができるようになったのはすごく大きかったです。今回のように合宿を組むこともできるようになりました。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”iwazaki.png” name=”岩崎”]弟子側としては自分から指名してやると宣言したことで、アプレンティスの活動で行う目標が自分事化されて、きちんと向き合えるようになったのもよい点だと思います。[/speech_bubble]
--師匠を引き受ける側も大変かと思いますが、協力するモチベーションは見つけられましたか?
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”yamamoto.png” name=”山本”]自分の所属チーム以外のプロダクトのデータを直接見られたり、新しい方法論を自分でも勉強して吸収することができたり、そういう機会を得られたことは自分にとってもプラスでした。[/speech_bubble]
--合宿以外の普段の活動ではどんなことをされているのですか?
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”yamamoto.png” name=”山本”]隔週で1on1を行って、業務上で困っていることなどを聞いてアドバイスするような活動をしています。また、今は組織上もデータサイエンスグループのような体制もあるのでアドテクスタジオ内のデータサイエンティスト同士の交流は取れるようになってきましたが、それをさらに拡張してサイバーエージェント内の他の事業部にいるデータサイエンティストとも交流を持ち、よりデータ分析に関する知見を深めるために、合同ランチなども計画しています。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”iwazaki.png” name=”岩崎”]あと所属チーム内でデータ分析のプログラムを書くことがあるんですが、チームの中にそれをレビューできる人がなかなかいないので、所属チームが異なる山本さんに定期的にコードレビューをしてもらったりもしています。[/speech_bubble]
--今後アプレンティス制度の利用を考えている人に向けて、こういうユースケースにはマッチしやすいなどのアドバイスはありますでしょうか?
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”yamamoto.png” name=”山本”]まだ自立しきれていない成長途中のエンジニアでも、チームリーダーやマネージャーだけでなくプラスアルファでアプレンティスの師匠をつけて導いてくれる人を増やすことで、所属チームやプロダクトに対してよりコントリビューションを出しやすくなる、そういうメリットは出てくるんじゃないかと思います。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”iwazaki.png” name=”岩崎”]アプレンティス制度を活かすためには、弟子側が高い意識を持つことが大事だと思います。あの人に学びたい、師匠になって欲しいと思う人がいても、師匠側の稼動や負担を考慮して指名するのを遠慮している人もいるかと思いますが、師匠に頼るだけのスタンスではなく、自分からどんどん動くことでいくらでも解消できると思います。そうしたほうが自分にとっても何倍もメリットを得られるので、師匠を指名する側は学びたいことを明確にして自ら積極的に行動することをおすすめします。[/speech_bubble]
山本さん、岩崎さん以外にもアドテクスタジオにはアプレンティス制度を利用して面白い取り組みをしている師匠-弟子のペアが多くいますので、次回は別のペアの活動もレポートしていきたいと思います!
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