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\ 新人賞受賞 / 友松祐太 ーエンジニアがビジネスインパクトを考えるようになって見えてきたものー


サイバーエージェントでは、4/2に2018年度の新卒を対象にした

【YMCA】Good Start Award 2019という全社の総会が行われました。

18新卒社員の皆さんから1年間最も活躍された社員を表彰する会ですが

今回 アドテクスタジオAIメッセンジャーのエンジニア友松祐太さんが、新人賞を受賞されました🎉🎉

今回はそんな友松さんに、ミッション、この1年での気付きなど、

普段なかなか聞けない深い話をクローズアップして聞いてみました!

 

 

友松祐太

2018年度入社エンジニア

明治大学大学院 理工学研究科 基礎理工学専攻 情報科学系 修了

研究室:ウェブサイエンス研究室(高木友博 研)

現在の所属:アドテク本部 AIメッセンジャー

 

友松くん、受賞おめでとう。
この1年様々なことがあったと思いますが、まずはなぜアドテクスタジオAIメッセンジャーでチャレンジをしようと最初に決意したのでしょうか?

ありがとうございます!
まさか自分が選ばれるとは思っていなかったので名前が呼ばれた時は驚きました。
とても嬉しく思います。
実はサイバーエージェントとの最初の接点は2015年、学部4年次に、サイバーエージェントと明治大学の共同研究が始まったことがきっかけです。
共同研究にはその後2年間携わり、その中で広告文生成、広告配信アルゴリズム、ブランドリフトに関する研究を行いました。
当時、研究を進めていく中でサイバーエージェントが行なっている研究テーマの面白さに惹かれるのと同時に、共同研究に関わっていた社員の能力の高さや、研究を進めていくスピード感に憧れました。
修士1年の時には、広告の配信システムと配信アルゴリズムを実装する3日間のインターンに参加して優勝し、その後内定となり、入社を決めました。
学生時代はマーケティング課題の解決手段としての自然言語処理(※以下 NLP)を行なっていたのですが、もっとNLPを活用してみたいと思い、実際にNLPが多く使われるシステムであるチャットボットを作っているAIメッセンジャーにジョインしました。
 

AIメッセンジャーではどんな仕事をしていたのですか?

実は配属された直後、プロダクトには自分をリードしてくれる人がいない状態だったんです。
そんな中で初めはどうしようかと思いましたが、AILab研究員の先輩にリードしてもらいつつ、
大きく分けて「データビジュアライゼーション」と「チャットボットのロジック開発」を担当していました。
まず、データ可視化に関してはTableauというBIツールを用いて行います。チャットボットの応答数や応答内容による解決率などのKPI、チャットセンターのKPIなどの可視化、チャットボットが答えられていない質問のグルーピングの可視化などを行いました。
またロジック開発では、現状ロジックの精度向上と新規ロジックの開発に取り組んでいました。新規ロジック開発では、東北大学の乾教授に助言をいただきながら既存のロジックとは異なる新しいチャットボットの仕組み・ロジックの研究開発を行っています。
それ以外にも、組織全体の横串施策や、AIメッセンジャーのチーム全体の底上げとなるような施策も自分で考えて実施していました。
 

 

 

メイン業務以外にも様々なことをやられていたんですね。 実際にはどんな仕事をしていたのですか?

例えばですが、チームのビジネスメンバーに対してAIの勉強会をやったり、
Tableauの使い方などを浸透させていくような施策を行いました。 またプロダクト外でもアドテクの18新卒全員で企画運営を行なったアドテクコンペやアドテクの社内論文集のプロジェクトであるWhite Paper Projectの運営などもチャレンジさせてもらいました。
 
 

1年間やってきた中で1番大変だったことは?

配属されて数ヶ月はやはり大変で、足元の課題に必死になっていました。
最初の頃は問題を解決していくことに必死でその繰りかえしの日々でした。
ただ、あるタイミングで、自分がみていたロジックや技術的な要素が、ビジネス的な視点に繋がってくるようになりました。

これが自分の中での大きなターニングポイントとなり、 そこから、ビジネスインパクトを考えながら仕事をするようになりました。 ビジネスインパクトを考えると、1人だと仕事は何も回らない、チーム全体を巻き込んでこそだ、という発想が生まれました。
例として先ほど述べた勉強会などに関しても、ビジネス的な視点で考えたときに、自分がクライアントだったら、売っている人がその中身のロジックを知っていないと嫌だなと感じたことがきっかけで、せっかく自社で自分たちでロジックを作って設計しているからこそ、その基礎知識をチーム全員で知っていないと損だなと思い、月一で勉強会をはじめました
Tableauに関しても、AIメッセンジャーには「AIコミュニケーションデザイングループ」というチャットボットの設計の専門チームがあるのですが、そのチームメンバーがデータの可視化を自分達でできた方がより業務が効率的になるはずと思い、使い方をレクチャー。
自分たちでデータを出せるようになって業務スピードはかなり上がりました。AIメッセンジャーのチャットセンターが沖縄にあるのですが、沖縄まで行き現地メンバーへの普及なども行いました。
 

自分の中でインパクトを感じた経験は? 

 
新規ロジック開発に関しては長い目で見ながら進めているので、今もまさに開発を絶賛行なっているのですが、直近だと自分で取り組んだTableauでのレポート出力の効率化をしたことが、目に見えてチームのスピード感が上がり達成感がありました。
具体的には人力で週1日くらい工数を取られていたレポート出力システムを、ワンクリックでレポートが出せるシステムに作り変えました。
新人賞に関しては、このようにビジネスインパクト×チームのことを考えて、自分にできることを進んで色々やったから頂けたのかな、、、?と今ふと恐縮ながら感じています。
もちろん色々やりすぎるのもよくなく、バランスは大事です。
あるタイミングで、都合のいい人になっちゃダメなだと感じて、きちんと優先順位はつけるようになりました。
ただ、最初の時期にまずは断らず色々チャレンジしていたこと自体は経験としてすごくプラスになりました 。
 
 
 

最後にコメントをお願いします! 

 

色々な業務を行いながら産学連携の研究を行なっていたため、業務の配分や仕事の優先順位を決定していくのが非常に大変でしたが、新卒に対してここまで裁量をもって色々やらせてもらえる環境に感謝します。
そしてこれまで述べてきたことは自分一人では何もできなかったことばかりですので、日々サポートをしていただいているAIメッセンジャー、アドテクスタジオ、新卒採用人事や内定者時代のトレーナーなど皆さまに非常に感謝しています。
色々なシチュエーションで議論を重ね課題解決に向けてサポートしてくれた先輩達の存在やAIメッセンジャーのAI領域の実装を担当し一緒に切磋琢磨した同期の存在もとても大きかったです。

 

▼先月の部門達成の様子

 

AIメッセンジャーは事業的にも勢いに乗ってきて非常にやりがいを感じながら仕事をすることができています。
チームメンバーにも恵まれ、職種問わず、みんな事業をよくしよう!という熱い思いの中、同じ目標に向かって一緒に走ることのできる仲間がいます。
4月から2年目が始まったわけですが、1年目の気持ちを忘れずにさらなるチャレンジをして日々頑張りたいと思います!

 

友松さん、ありがとうございました!

Author

kana
kana