Blog

【AI Lab】国際会議のCVPR@USに続き、CHI@Canadaのワークショップも2本採択! 採択論文概要とAI Labの研究オフィスをご紹介します


みなさんこんにちは、アドテク技術広報の田爪です。

先日、アドテクスタジオのAILabからバージニア大学の研究者らとの共著論文が、コンピュータビジョン分野の国際会議「CVPR」にて採択されたプレスリリースをお届けしましたが、今日はさらにHuman-Computer Interaction(HCI)研究における最重要国際会議であるCHI のワークショップAsian CHIに2本採択されたことをお知らせします!


アドテクスタジオはこれまでも、重要な国際的な技術カンファレンスへ積極的に参加してきていますが、AI Labをはじめとする研究分野に携わるメンバーは特に、各学術分野の国際会議への投稿にどんどん取り組んでいます。
今回、CVPR,CHIとそれぞれの国際トップカンファレンスにて採択された論文を執筆したメンバーに、論文発表にむけての意気込みをインタビューしてみました。
実はまだブログで紹介していなかったAI Labの専用オフィスとともにご紹介します!

 


山口:AI Lab研究員。
前職は東北大学助教、人工知能の中でもコンピュータビジョン分野を専門に、バナー画像などの広告クリエイティブの制作支援技術の研究に取り組んでいる

岩本:ロボットサービス事業部 主任研究員。
HCI、特に対面状態のコミュニケーション活性化の研究が専門。現在はロボットやスマートスピーカを用いたプロダクト開発を行なっている

三宅:AI Messenger データサイエンティスト。
昨年5月に海外の大学を卒業して10月に早期入社。サーバーサイドからデータサイエンスまで幅広い業務に取り組んでいる

アドテクスタジオのAI Labは、プロダクト開発を行うエンジニアとは別フロアに研究者専用のフロアがあります。
アドテクスタジオのメインオフィスは、

 

こういった雰囲気ですが、
AILabオフィスは全く別です!

大学の研究室のように、各研究分野のチーム毎に部屋に分かれ研究開発を行っています。

オープン当初最初はまっさらだった通路側のガラス面、ホワイトボード、、、
今はいたるところに議論のあとがみられます。


◆CVPR2018

まずは、先日のプレスリリースでもお知らせした
クリエイティブリサーチプロジェクト、主任研究員の山口さん!

山口さんは2017年3月まで東北大学にて助教をしていました!コンピュータビジョンの分野を専門に研究しており、
今はAI Labの研究メンバーと共に
クリエイティブリサーチプロジェクトの専用研究室にて、
チームでバナー画像などの広告クリエイティブの制作支援技術の研究に取り組んでいます。


◆CVPR採択おめでとうございます!

現地での発表を控えていますが、この研究テーマについてどういった点が楽しみですか?

今回は数多あるディープラーニングの技法の中でも汎用的に使えるフィードバック型の推論技術をきちんと論文まで形にできたところはよかったと思っています。広告だと例えばクリック率の良い見出しを画像と記事本文から作るなんていうところに使えたら面白そうですね。
今回は前年のCVPRでディスカッションをしたところから研究が始まったという経緯もあって、ぜひ現地で新しいアイディアをたくさん議論して今後の研究につなげたいですね。

山口さんは入社してすぐ、積極的に国内・国外関わらずたくさんの学会に登壇・参加していたのですが、
昨年参加していたCVPRでのディスカッションがそもそもの始まりだったとは…!
現地での出会いや学びもすぐに反映される点、尊敬します…!

 

 

◆CHI2018
そして次に、Human-Computer Interaction(HCI)研究における最重要国際会議である、

CHI2018 のワークショップAsian CHIに採択された岩本と三宅です。

なんと2本出しており、両方採択!こちらもカンファレンス会場にて発表をいたします。


左:三宅 右:岩本

 

◆今回出した2本の論文についてぜひ教えてください!どんなことを研究しているのですか?
対面状態での理想と現実のギャップを緩和とは…?

今回は、
・ロボットを用いた婚活パーティ(Robotized Speed Dating: Conversing with Robot Agents instead of People Seeking Romantic Partners )

・マッチングサービスで対面時に発生する理想とギャップを緩和する研究(Beautifying Profile Pictures in Online Dating: Dissolving the Ideal-Reality Gap)

この二本をテーマにした論文を執筆しました。
電話やVRなど遠隔地を結ぶ研究やプロダクトはたくさんありますが、人と人とが対面した状態での研究はまだまだ発展していません。
なのでチャレンジする意義も必要性もたくさんあるかと思っています。僕が所属するロボットサービス事業部では研究を社会実装する為に活動しています。
論文を書いて発表していくことももちろんですが、社会実装ができる研究者になっていきたいです。
今回2本論文を書きましたが、結構大変でした。三宅さんは英語能力も好奇心もあるので、「自分で論文を書いて参加した」という自信と責任感を持ってもらえればと思い、彼にも一本論文を書いてもらいました。今後の研究は「論文」「社会実装(ビジネス)」「メディア露出」すべてを意識し、トップカンファレンスに参加し続けていきます。

 


三宅は2017年10月に早期入社し、AIメッセンジャーに配属。現在はデータサイエンスの業務を中心に担っています。
そのような中で、国際的なトップカンファレンスへの挑戦!
アドテクスタジオでは、業務時間の一部を研究活動に使うことができるスキルアップゼミの制度があり、
今回はHCI分野を研究する「HCIゼミ」のゼミ長も務める岩本と一緒に、スキルアップゼミ制度を活用してチャレンジした結果となります!

※関連リンク:好奇心とチャレンジがスキルを磨く「アドテクスキルアップゼミ」

 

◆三宅さん、今回国際カンファレンスへの論文投稿に初めてのチャレンジ!いかがでしたか?
現地での発表も控えてますが、今後やってみたいこともありますか?

人生初の論文を書くことができて、とてもいい経験になりました。
2017年5月に大学を卒業して10月に早期入社したのですが、岩本さんとは入社してすぐに意気投合したんです。その後、岩本さんがゼミ長をしているHCIゼミが2018年1月に始まるとともに自分がこの論文執筆をすることになりました。
入社したてだったのもあり、ほぼ勢いと好奇心でチャレンジしました!現地では、特にAI Messengerに活かせそうな情報を収集するつもりです。研究職ではないですが、今後もゼミ活動を活かして、面白そうなことにはどんどん首を突っ込んでいきます。


素敵な心意気ですね!なんと人生初の論文!! 勢いでのチャレンジ!

若いって素晴らしい。
これからまだまだたくさんの学術学会が世界各国で開催されます。

他のAI Lab研究員も、様々な国際学会の論文投稿・採択を一つの指標としながら研究に励んでおります 🙂 

どんどん進化していく広告の世界。
人工知能技術をプロダクトに取り入れて、もっともっと社会に役立てたり貢献していきたいと思っています!

AI Labや研究員の取り組み、今後もご紹介していきますのでお楽しみに!

      

————————————

サイバーエージェント AI Labではメンバーを募集しています。
カジュアルにランチに行きませんか?お問い合わせはこちらから。
コンタクトフォーム

Author

アバター
hiroko