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[イベントレポート] サイバーエージェントとさくらインターネットのインフラ談義


みなさんこんにちは。

アドテク本部の makocchi です。

 

先日さくらインターネット様と合同で勉強会を開催させて頂きました。

今回の勉強会のテーマを決めるにあたり、双方で検討した結果、最近のトレンドでもあるコンテナについてが良いだろうということで

コンテナまわりの話題についての勉強会となりました。

メインの発表の後に懇親会兼 LT 大会も開催され、夜遅い時間になったにもかかわらず最後までお客様が多くて大変盛況でした!

 

それではさっそく発表の振り返りを(makocchi が勝手に)していきましょう。

 

「Tectonic関連の発表(仮)」

最初に登壇して頂いたのはさくらインターネットの前佛様です。

CoreOS が開発している Tectonic について発表して頂きました。

実際に構築する際のハマリポイントや内部の構成について網羅されていたので、とても興味深い内容でした。

あまり Tectonic についての情報って世の中に無い(特に日本語)ので貴重な話だと思いました。

Tectonic 自体は Enterprise なものなので、基本的には有料なのですが 10 node までは無料でできるので、是非自分で構築してみたいと思います。

今まで名前は知っていたんですけども、あんまり詳しくなかったので参考になりました!

 

 

「On-premise コンテナ基盤とHardware LB を使った “type LoadBalancer”」

続いて弊社の青山より Kubernetes の type LoadBalancer をカスタマイズした話をさせて頂きました。

アドテク本部では OpenStack の上に GKE のように Kubernetes の cluster を展開できるサービスを提供しています。

この仕組みのことを我々は AKE (Adtech Container Engine) と呼んでいます。

この AKE の Kubernetes は OpenStack と連携しており、persistence volume を cinder から切り出したり認証を keystone に担当させたりしています。

しかしながら弊社の OpenStack の環境では Kubernetes 上で type LoadBalancer を作った場合に、そのままでは cluster 外から繋ぐことが出来なくて少々工夫が必要になります。

その少々工夫した部分について紹介させて頂きました。

 

「1年ほどDC/OSを運用してみた話」

引き続き弊社の和田より DC/OS の運用について話をさせて頂きました。

先程の Kubernetes と同じようにコンテナをオーケストレーションしてくれる DC/OS ですが Mesosphere が開発しています。

アドテク本部では分析基盤の構築に DC/OS が使われており、その運用まわりで苦労した点を中心にお話させて頂きました。

Kubernetes に比べれば圧倒的に情報量が少ない DC/OS ですが、今のところ DC/OS 自体には大きなトラブルはなく運用できています。

構築も難しくなく、これからコンテナ基盤を構築される方は DC/OS も検討してみては如何でしょうか。

余談ですが、こちらの blog にもある通り、DC/OS もついに Kubernetes を support し始めるそうです。

Kubernetes の勢いは止まら無さそうですね。

 

「LT大会」

最後にさくらインターネット様と弊社で 2 名ずつ LT を発表させて頂きました。

  • 「10分でわかる Cilium」
  • 「Dockerを始めて1週間のセキュリティエンジニア」
  • 「KubernetesでCLIを快適を使いたい」
  • 「高火力インスタンスのGPUについて」

中でも面白かったのは Cilium についての LT ですね。Cilium は Kubernetes の CNI の plugin として使うことができると初めて知りました。

Linux の kernel の BPF を使って実現していますが、新しめの kernel じゃないと対応してないです。

LT 内では実際のデモもして頂き、もりだくさんの内容で 正直 LT レベルでは無かったので今後機会があればじっくりお話を聞いてみたいところです。

また、さくらのクラウドの高火力インスタンスで使われている GPU の話もとても面白かったです。

 

今回の勉強会はさくらインターネット様と一緒に企画を考えながら運営させて頂きました。

申し込み人数が少なかったらどうしようと心配していましたが、たくさんの方に来て頂いてよかったです。

また機会がありましたら一緒に勉強会を開催していきたいと思います。ご期待ください。

 

最後に公開されている登壇資料を貼っておきます。みなさん是非御覧ください。

 

 

 

 

 

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