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CCSE2018を開催!企業の研究をオープンにし課題を議論できる場へ
こんにちは、技術広報(兼CCSE運営委員)の田爪です。
昨日7/1(日)に、ついに「企業研究に特化したカンファレンス」として
CCSE2018(Conference on Computer Science for Enterprise)を共催いたしました!
最終的に発表企業は9社、全25発表と、見ごたえのあるカンファレンスとなりました。
共催企業:CyberAgent、楽天、メルカリ、Unity、Start Today Technologies
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開催のご挨拶は発起人である当社サイバーエージェントの岩本から。
当日は朝10時開始にも関わらず約400名の方にお越し頂きました!
当日、飛び入りで参加した学生の方がいらっしゃったりと、多くの方に企業における研究活動について知っていただけたと共に、かつ全ての発表において、職種を越えて質問が出る場となり、議論が活性化したことをとても嬉しくおもっています。
Twitterでもリアルタイムに感想を頂いており、次年度開催を期待する声も多く頂きました!
CCSE公式Twitter
こちらのTwitterハッシュタグでぜひ当日の様子もご覧ください!
#CCSE2018
#CCSE
当社、サイバーエージェントからは、4名が登壇し、AI Labでの取組みについてお話しいたしました。
▼AI Lab山口 「広告クリエイティブ制作と機械学習」
▼ロボットサービス事業部 岩本
「サイバーエージェントのアカデミックへのアプローチ」
▼AI Lab 馬場
「対話エージェントの積極的な介入による関係性構築の試み」
▼AI Lab 谷口
「AI Labにおける広告配信技術の研究開発について」
それぞれ10分の発表ではありますが、広く研究活動を知って頂くことができたと思います。
懇親会でも広告クリエイティブ制作や広告配信技術については、同業界である広告事業のエンジニア・研究者の方と議論が活発化しておりました。
対話エージェントについては新しい広告の形として多くの方にご興味頂くとともに、当社の産学連携の形についても知っていただける良いきっかけだったと思います。
当日の詳細は追ってリサーチャー・エンジニアのメンバーより投稿を予定しておりますのでご期待ください!
<補足情報>
博士課程の学生を対象としたテーマ選択型の特別研究サマーインターンシップでした。
AI Labでは、学振のインターンシップ規制緩和を受け、優秀な若手研究者が限られた期間において
実務経験価値を向上させることができる機会を提供するとともに、これからの社会に必要とされる研究者育成に対して貢献していきたいと考えています。
CCSEもそうですが、企業とアカデミック、両方がより発展していく機会を創出していけたらと思っております!もうひとつご紹介した、アドテクスキルアップゼミ制度についてはこちら。
今回のCCSEや様々な自主企画イベントがこのゼミ制度から生まれています。
好奇心とチャレンジがスキルを磨く。「アドテクスキルアップゼミ」が生み出すカルチャーとは
当日の講演
エンジニアではなく、ビジネス職の立場からとなりますが、わたしがぐっと来たプレゼンを2つだけご紹介させてください。
(なぜ動画を撮らなかったのかと本当に悔やんでいます)
基調講演:「グローバル企業の中で「変化」を仕掛ける楽天技術研究所の挑戦」
基調講演として、楽天株式会社執行役員、楽天技術研究所代表の森正弥氏からお話し頂きました。
・2017年は66のPRJが立ち上がり、内42PRJでビジネス成果をあげている
・研究所の技術がリードとなり、新しいビジネスが起きる。
・企業研究所は常に変化を仕掛け続けていく。
研究や技術でビジネスをリードしていく、その意思や思いを強く感じるとともに企業研究所としての歴史も長く、かつ様々な分野での取組をされてきたからこそのお話しはとても興味深く、懇親会で多くの方が森さんに詳しくお話しを聞きに行っていらっしゃいました。
筑波大学との共同研究で実施されていたバーチャルスタイリングルーム、ぜひ体験してみたいです。
「Cygames Researchにおける技術研究とその実用化事例について:論文化・特許化・実用化の高速なイテレーションの実現」
株式会社Cygamesの「Cygames Research」から、慶応義塾大学院の特任准教授も兼任されている所長の倉林修一氏にもご登壇頂きました。
・企業がなぜ査読付き論文を書くのか 「オレオレ技術からの脱却」
・経営が外部監査を受けるのと同様に、研究開発も国際会議・論文の査読を受けることで監査を受けることが大事。
ユーザーにデバックをさせてはいけない、というキーワードもとても印象的でした。
今まで言語化しにくかったことをすっと落としていただけた感覚でした。
まとめ
クロージングの挨拶、楽天株式会社 楽天技術研究所 未来店舗デザイン研究室 シニアマネージャー 益子 宗氏
それぞれの企業で行っているR&D組織の立上げ方や考え方、
ビジネスとの融合や、技術を軸にしたビジネスの発展をより良い形に・かつスピードをもって展開していく取組みや工夫を知ることができ、CCSE改善の余地はもちろんありますが、とても有意義な場となったと思います。
今回、CCSEは企業が研究情報をオープンにすることで、より各企業の研究が発展することを期待し開催に至りましたが、各企業における、研究×ビジネスへの取組みかた、研究組織の体制、具体的な研究手法など様々な発表があったことできっと多くの方の・企業の何かヒントとなることがあったと思います!(そう信じています!)
当社、AI Labも切磋琢磨しながらどんどん進化していますのでご期待ください!
また、一緒に働きたい!サイバーエージェントのAI Labって何しているの?と
ご興味もってくださった方はぜひお気軽にご連絡ください 🙂
おまけ
※当日、運営で走り回ってくれた 18新卒エンジニアと17ビジのみんな!
早朝からの設営、受付、マイクラン、SNS投稿、撤収まで全て自走していました!おつかれさまでした!
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