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Agile2018 参加レポート – Day 2 & 3


オペレーションテクノロジー事業部で開発責任者をしております、吉田と申します。
先日、陶山さんがAgile2018 in San DiegoのDay 0 & 1を公開していただきましたが、その続きとなります。

私は昨年オーランドで開催されたAgile2017にも参加させていただきまして、とても有り難いことに今年も参加させていただけることとなりました。本当に感謝しています。

陶山さんによるDay 0 & Day 1の記事はこちらです。

Agile2018 参加レポート – Day 0 & 1

Day3 基調講演

基調講演は Day1, Day3, Day5 の3回ありまして、とても印象的な内容ですのでまずこちらからご紹介をさせていただきたいと思います。

雰囲気は初日と同様に、Brianが挨拶をして本会の説明から入ります。
中でも印象的なのがこちら。

「親切にしましょう、プロフェッショナルな振る舞いをしましょう」

この精神は肌で感じることができまして、私は英語が下手なのですが参加者の方とお話をさせていただく時はどの方も話を丁寧に聞いてくれ、わかりやすい言葉で返してくれます。

心理的安全性が担保された素晴らしい空間を作り上げられているなと感じます。

さて、Day3の基調講演は、Troy Magennisさんです!

出だしからどこかで見たような絵がでてきます。
あれ、これは Modern Agileでは・・・・?と思ったら、Modern Dataだそうです(笑)
右下にちゃんと、「Joshua Kerievskyさんごめんなさい」と書いてありました。
※Joshua Kerievskyさんが元ネタのModern Agileを発案された方です。

他にもTurn the Ship Aroundのパロディもあったりして、ここで心をグッと掴まれてしまいました。

冒頭、一つの動画を紹介されます。Hans Rosling氏の”200 years in 4 minutes”です。

寿命、収入、人口、をグラフ化してストーリーをもって語られることで、データは無機質な文字列ではなく、生命を宿したかのような印象を与えることができることがわかります。

そこで登場するこの言葉。
「データだけでは十分ではありません。正しい行動を導くためのストーリーを語りましょう。」

大いなる納得感。なんて説得力。

こんな感じで、おお、なるほど、なるほど、ふむふむ、とTroyさんの世界に引き込まれていくわけです。
しかも英語が下手な私にもある程度わかるような、わかりやすい口調、テンポ、ジェスチャー。もうすっかり虜なわけです。

75分の講演をこの調子でお伝えしていくと終わらなくなってしまうので、かなりかいつまみます。

ストーリーポイントとスループットについて。
こちら車で目的に行く例でのストーリーポイントと要した時間です。
見にくいですが左が1point、右が13point。左側は渋滞のせいで距離は短いものの20分かかっています。

さて、この場合のストーリーポイントはデータとして有用なのでしょうか?
ぜひ考えてみていただけたらと思います。

ここでは、ストーリーポイントが有用なケースもあれば、スループットが有用なケースもある、どちらを使うのが正しい行動に繋がるのかを考えましょう、ということを仰っていました。

Agileのデータの話というと、どう計測するか、というお話をよく聞きますがそこは基調講演、データに対する考え方というところで新鮮なアプローチでした。

公演中、繰り返し “Data is a People Problem” と仰っていました。データは人々の問題だと。これが大変印象に残りました。

Day2: Business Agilityについて

2日目は、このインパクトのあるキーワードに惹かれて Business Agility に関連するセッションに参加してきました。(4コマ * 20セッション = 80セッションもあるので、他にも色々なテーマがあります!)

いくつか気になるポイントはあったものの、概ね、開発チームだけでなくビジネスも巻き込んだアジャイルチームを作ってビジネスをまわそう、というお話だったような気がします。

それならリーン・スタートアップじゃだめなのかな、と思いましたが、うまく質問できる自信がなかったので一旦飲み込んで今後の課題とさせていただきたいと思います。

Day 3の基調講演を聞いてから振り返ると、Agileに関するデータの切り口なのかなと思います。私がエンジニア出身のエンジニアリング・マネージャーということもあってぐっとは来なかったのですが、これまでAgileに手が出せていなかったビジネスや経営の方々をAgileの世界に引き込む入り口になるのでは、と私は考えています。

その他

こちら、何かわかりますか?
BIRDと書かれた電動キックボードが2台、歩道に放置されています。

これがこの界隈の方々のポピュラーな移動手段なんですね。

 

 

ライドシェアと言うのでしょうか。スマホで登録の際にクレジットカードと免許証が必要なのですが、写真撮って番号を入力するだけとかなり簡単に登録ができます。

早速登録してホテルとカンファレンス会場の移動に使っていますが、まぁなんと快適で心地よいことか。電動なのでアクセル押すだけでぐいぐい進みます。スピードはかなり早くて最高で30km/hくらい出るんじゃないでしょうか。

街中の歩道の端とか邪魔にならないところであれば自由に停車でき、置いてあるBIRDは誰でも使えます。ちょっと世界観変わりますね。

まとめ

いかがだったでしょうか。セッションの内容だけでなく、会場全体が心理的に安全な場であるということが、このイベントを成功させている理由の一つだろうと思います。

引き続き、Day 4, Day 5もありますので様々な知見を得てきたいと思います。

 

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kouichi