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Certified Kubernetes Administrator(CKA) を取得しました
こんにちは。
アドテク本部の makocchi です。
この記事は Kubernetes Advent Calendar 2日目の記事になります。
先日の弊社青山の記事にもある通り、先を越されてしまったのですが・・・
Certified Kubernetes Administrator (CKA) の試験を受けまして、無事に合格することができました。
試験の結果はこちらの verify ページから確認することができます。自分の ID は CKA-1700-0150-0100 です。
試験の概要は先日の青山の記事に書かれていますので、ここでは詳しくは触れないのですが
試験を受けるにあたって自分なりに準備・勉強したポイントを書いておこうと思います。
自分なりの情報のインデックスを作成しておく
今回の CKA ですが、問題範囲が非常に広いです。(というか Kubernetes 自体が多機能ですので、当然といえば当然なのですが)
ですので正直すべての情報を覚えておくのは無理だと思います。
幸いにも試験中はブラウザを使って情報を検索することは許されていますので、まずは情報についてすべてをまとめた自分なりのトップページを用意しておくことをオススメします。
自分の場合は github に情報をまとめておきました。
まとめた内容としては
- 公式 Document へのリンク
- kubernetes の binary へのリンク
- お手本になりそうな manifest が書いてある github の repository へのリンク
- 試験環境を自分なりに作業しやすくするための config
- tmux の設定や kubectl の bash completion の設定など
ココらへんをまとめておきました。
公式 Document なんて検索すればすぐ出てくるから、いちいちリンク貼っとかなくてもいいじゃんって思うかもしれませんが
重要なのは Kubernetes 1.6 ベースの Document 情報が必要だということです。(試験環境は kubernetes 1.6.2 と tips(pdf) に書かれています)
公式は現時点で既に 1.8 ベースの Document になっていますので、1.6 に対して適用できない、1.6 では実装されていない、設定方法が変わった等いろいろ違いがあります。
ですので公式 Document は全て https://v1-6.docs.kubernetes.io/docs/home/ ベースにしておくといいでしょう。
あとは当然ですが、kubectl xx 系は全て頭に叩き込んでおく必要があります。
試験中にいちいち typo してるとどんどん時間を奪われます。
そういった意味で bash completion の設定をしておくのはかなりいい作戦だと思います。
ゼロから kubernetes の cluster を作れるようにしておく
試験環境は Ubuntu xenial 上で juju によって構築されています。
juju に関する知識は必要ないのですが、Ubuntu 環境というか systemd の操作は一通りできる必要があります。
systemd 配下にサービスを登録したりステータスの確認ができるようになっておきましょう。
先程自分なりのトップページを用意しておく、と書きましたがそのページを見ながらゼロから kubernetes の cluster が構築できるか試してみてください。
kubernetes のセットアップに関しては様々なツールが公開されています。
それらを使って構築しても大丈夫だと思いますが、せっかくですので全て自分の手で構築することで、より一層理解が深まるんじゃないかと思います。
実を言うと kubernetes のセットアップは kube-* の process を立ち上げるだけではできなくて、etcd や network plugin の設定、cni の設定等も必要になってきます。
kubernetes だけではなくて etcd やその他の関連するものも構築できるようになっておきましょう。
特に etcd に関しては v2 と v3 どちらも一通り操作できるといいでしょう。
これらの情報がこれから資格を取得しようと思っている方々の助けになれば幸いです。
弊社では今期から全社横断で最新技術等の研究をゼミ形式で実施していく制度が始まりました。
そこで Kubernetes のエキスパートを増やしていこうと思い、Kubernetes Experts ゼミを立ち上げました。
今期はそのゼミ長として、Kubernetes だったらサイバーエージェント!と皆様に認知されるくらいいろいろ情報発信していきたいと思っています。
詳しくはまた別の機会に紹介したいと思います。
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