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Brocade Networking Forum@サンノゼに参加して考えた最近のネットワークのこと


こんにちは。アドテクスタジオでネットワークエンジニアをしている山本 孔明です。先日、Brocade Networking Forum@サンノゼに参加してきました。

ブロケード コミュニケーションズ システムズとは

 

ブロケード コミュニケーションズ システムズ(以下、Brocade)は SAN を構成するためのファイバーチャネルスイッチの分野で非常に有名な会社で最近では Ethernet スイッチやロードバランサー、ソフトウェア・ネットワーキング製品群にも力をいれています。

Steelapp や Vyatta も今では Brocade の製品群として名前を連ねています。

 

アドテクスタジオとBrocadeとの関わり

 

アドテクスタジオのプライベートクラウドでは ToR スイッチとして何社かのスイッチを採用しています。 VDX も何台か導入しており、 VCS+ロジカルシャーシの構成で運用しています。過去には、 Openstack の Plugin や Brocade vRouter 、 Brocade Virtual Traffic Manager の導入検証を実施したりしています。

 

Brocade Networking Forumとは

 

Brocade Networking Forumですが、サンノゼにあるブロケード本社内の EBC にて色々なセッションをディスカッション形式で行うというものです。

Agendaは以下の通りです。

  • Ethernet Fabrics / VDX Updates
  • Core Routing Updates & Futures
  • Virtual Application Delivery
  • Virtual Traffic Manager
  • Brocade Software Networking Strategy
  • Brocade vRouter Updates & Roadmap
  • VMware Guest Speaker
  • Automation & Integration
  • Storage Netwroking Overview & Futures IP Storage
  • Brocade SDN Controller Overview & Demonstration

 

セッションの内容について

 

今回、特に気になった内容はAutomation & Integrationです。

 

Brocade も Automation & Integration について注力しています。先日発表されたばかりですが、Brocade Workflow Composer を使うと、Syslog や SNMP などのイベントをトリガーに、自動で定例化されたステータス確認を元にアラートを飛ばしたり、Configuration を適用したりする Flow をより簡単に作成できそうです。ステータスを確認するフェーズも手を抜かずに開発をしている点など共感する点が多いセッションでした

 

弊社では、自作の Gatewayサーバ を使用し定例化された作業を自動化しております(詳細は過去記事を参照)が、大事なのは設定するだけでなくステータス確認をどうするかだと運用する中で実感しています。コンフィグレーションが正しく投入されたのか、想定通りのステータスになっているのか、可能な限り設定後のテストも実装しています。

 

これらの作業はイベントに対してすぐアラートをあげるのかアクションをどうするかなども含めると非常に膨大な量になり、どこまで実施するかによりますが、自身で一から作り込むよりもこういった製品があると楽で良いなという面も感じます。今回、Brocade としては InSpec を使用しているとのことでした。実際にどのようなコードが公開されるのか、GitHub 上で Commit されるのを期待して待っております。

 

http://www.brocade.com/ja/products-services/network-automation/workflow-composer.html
少し話は逸れますが、Brocade では YANG モデルに準拠した構造でネットワークデバイスを制御するために NETCONF を使用可能です。API や CLI と違いネットワークデバイスを制御するための異メーカーOS を跨いだ標準的な手法の一つになると思います。

 

現在、弊社では NETCONF は使用しておらず、CLI ないしは API 経由での設定を使い分けています。実際のところ、API の実装がしっかりとしていれば、現状はある程度の自動化は少しの労力で実現できており満足している状況ではありますが、動向は見守っていきたいと思います。ネットワーク業界的の流れとして、OS が選択でき利用者が選択できるような考えが受け入れられるのか、それとも OS を跨いで標準的に操作する考えが受け入れられていくのかは各メーカーの動きにも関連しますので、非常に気になるところではあります。

 

弊社のネットワークに関する取り組みや考え方については、 Interop Tokyo 2016 の SDI Show Case(6/9 11:00~)、 Mellanox ブース(6/9 15:30~、6/10 14:30~)にてお話をさせて頂く予定です。

 

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