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Interop Tokyo 2016登壇レポート 〜Networkが面白い時代になってきた〜


こんにちは。アドテクスタジオでネットワークエンジニアをしている山本 孔明です。Interop 2016にてセッションの場を頂きました。その登壇レポートという形で、この場で資料公開をさせて頂きます。

 

Interop とは

Interop はネットワークに関する製品およびソリューションの展示・デモンストレーション、カンファレンス、各メーカーの Interoperability の検証を行うイベントです。毎年、この時期に幕張メッセの会場で開催されメーカー、SIer、ユーザなど多くの来場者で賑わうイベントです。

 

以下、公式サイトより抜粋

Interopは1986年米国カリフォルニア州モントレーでネットワークに関心を持つ学識者やエンジニアが集まって開催されたコンファレンスがその歴史の始まりです。各自が持ち寄ったネットワーク機器を相互に接続し、実際に運用することで課題を解決し技術の進展と、インターネットの発展に寄与し続けてきました。ネットワークにつながるすべてのモノについて、Interoperability(相互接続性)を検証する場、それがInteropの原点です。

 

初日は各部門のグランプリが発表され、非常に盛り上がります。

 

今回のテーマ

Think out of the box  ~創造力と技術で生みだす未知なる社会~  

今まさに注目を集めるIoT(Internet of Things)は、当展が90年代より提唱し続けてきた「いつでも・どこでも・何にでもつながるインターネット」という世界観に通ずるものです。今年は、より自由な発想でこのインターネット前提社会に向き合っていただきたいという思いをこめて、「Think out of the box ~創造力と技術で生みだす未知なる社会~」をスローガンに掲げました。
IoTで実現する世界とそのためのテクノロジー、そして、従来ネットにつながっていなかったものがつながることで担保されなくてはならないセキュリティや、接続されるデバイスが爆発的に増えることを前提としたインターネットそのものの在り方を提言します。

 

上記の通り、昨年から引き続き 「IoT」 がキーワードとして出ておりましたが、「SDN」「NFV」「25Gpbs / 50Gbps / 100Gbps」「ホワイトボックススイッチ」「OpenStack」などのネットワークに関する展示も非常に盛り上がっている印象がありました。Tranciver 周りの規格やスイッチの ASIC 、スイッチ上の OS 、その上で動く仮想ネットワークなど様々なレイヤで新しい技術が登場し、来年の Interop が今から楽しみになるほどの期待を感じています。

 

弊社の発表も「SDN」「ホワイトボックススイッチ」に関する発表や、データ分析基盤に使用している 40Gbps や 高密度サーバについてお話をさせて頂きました。

 

 

弊社が登壇したセッションについて

今回、光栄なことに SDI / SDN オープンステージ、Huawei ブース、Mellanox ブースにてセッションの場を頂きました(順不同、敬称略)

 

Huawei ブース

まず最初に、弊社のデータ分析基盤で使用している、高密度サーバと40Gスイッチの活用事例を紹介させて頂きました。こちらでは以前に本 Tech-Blog でも紹介をさせて頂きました Actian Matrix および 現在新たに構築中の Hadoop Cluster が動いているインフラ環境のご紹介です。

 

Action Matrix について知りたい方は、まずはこの記事をご一読頂くと理解が深まるかと思います。

Actian Matrixによる超高速オンプレDWH環境を構築しました!

 

 

 

SDI / SDN オープンステージ

SDI / NFV オープンステージでは、「アドテクに必要な SDN / NFV 」を発表させて頂きました。ユーザとしてニュートラルな立場で SDN についてお話ができればという想いがあり、いわゆるメーカーの製品で実現する SDN ではなく従来の一般的なネットワークの環境をどのようにして Software Defined な環境に仕上げていって運用しているのかについて30分程度でお話をさせて頂きました。実はこの内容は SDN Japan 2016 でもお話をさせて頂きまして少しでも多くの方の参考になっていれば幸いです。

 

 

Mellanox ブース

「ホワイトボックススイッチへの期待」「アドテク本部のデータ分析を支える 40Gb ネットワーク」の二つについて発表をさせて頂きました。今回、Mellanox 製スイッチでも Cumulus Linux が動作することが決まり始めての Interop です。昨年は Mellanox のスイッチに関して注目製品としてセッションをさせて頂き、その際にもお話をした のですが、弊社の性能試験において Mellanox のスイッチはハードウェアとしての成熟度が非常に高いことがわかっております。Mellanox × Cumulus Linux については、今後の期待が高いです。本セッションでは、上記のお話だけでなくどのような背景から弊社がホワイトボックススイッチに興味を持っているのか、また、導入する上での課題はないのか?についてお話しております。

 

 

 

 

まとめ

 

今回の Interop では、 SDN や NFV、ホワイトボックススイッチなどの先端技術が身近になってきたということが肌で感じられることができたと思います。特にネットワークという範囲が広がってきており、ネットワーク技術者が従来は専門外としていた技術への積極的な参加や、会場全体のレベルが上がってきているような印象も受けました。タイトルにも記載しましたが、この2〜3年でNetworkが面白い時代になってきており、来年の盛り上がりにも期待しています。弊社も皆様に何か新しいことを発信できるように来年に向けてチャレンジしていきたいと思います。

 

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