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RubyistがScalaを勉強した話 (演算子オーバーロード)


RubyistがScalaを勉強してみたシリーズ:

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RubyistがScalaを勉強した話 (演算子オーバーロード)

前回の記事で、Duck Typingについてブログを書きました。
今回はC++プログラマー、Rubyプログラマーもよく使っている演算子オーバーロードについて書きます。

 

Scalaの演算子オーバーロードについて
1. 基本の動作

Rubyでは、演算子オーバーロードがよく使われています。
演算子オーバーロードは既存の演算子、例えば:+, -, *, /などを全部書き直せることにより、より分かりやすいコード、またDSLを簡単に実装することができます。
例えばベクトルのクラスを実現したいとして:

例を見て頂くとすぐ分かると思いますが、演算子オーバーロードにより、表現したい機能をDSLとして実装することができます。

なぜRubyで簡単に演算子オーバーロードが実現できるかと言うと、演算子が全てメソッドだからです。

Scalaも同じく、演算子が全てメソッドなので、簡単にオーバーロードすることができます。

簡単ですね!

2.unaryオペレーター
a+bのように一つのオペレーターに対して、変数が二つある場合と違って、一つの変数しか存在しない場合もあります。
例えば

そのオペーレータはunaryオペレーターと呼びます。scalaではunaryオペレーターをオーバーロードすることもできます:

オペレーターオーバーロードにより、DSLを実現することができ、それによりソースコードの表現力を高めることもできます。

 

面白い演算子オーバーロード

演算子オーバーロードは既存の +, -, /, * をオーバーロードするだけでなく、特別な表記として定義することもできます。Scala 界隈だと、例えば Akka Streams や Scalaz で積極的に実装されていて、高い表現力で実装することができます。その一部を簡単に紹介します。

Akka streams
Akka streams では  ~> の演算子を「フロー」として使われます:

(コードは 前のAkka streamsを紹介記事 から参照します)

~> でフローを表すというのは直感的でわかりやすく、とても良い定義だと思います。

Scalaz

ScalazはScalaにおける関数型プログラミングのみを追求するライブラリです。Scalazではunicodeのシンボルを幅広く使い、Haskellのようにピュアな関数型言語として使えます。それらのシンボルはほとんど関数型言語のためのもの(Applicative, Bind, kleisli)なので、この記事のスコープではちょっと外れていると思いますが、もっとも分かりやすいシンボルとして:

などが存在します、とても分かりやすいですね〜

まとめ

全3回の連載で、Rubyistから見るScalaの紹介シリーズを書いてきました。LL系の言語の代表である Ruby から、コンパイル言語であり関数型言語である Scala に考え方をシフトさせるのは難しかったですが、勉強していくとどんどんScalaの素晴らしさを感じられて最強の言語かなと感じています。

Rubyistシリーズは終わりますが、今後もScalaエンジニアとしてどんどん記事を書いていきますので、お楽しみに!

 

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