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仕事は人について回る だから120%の期待値で返していく
サイバーエージェントでデジタルマーケティング領域のプロダクト開発をしているアドテクスタジオでは、さまざまなキャリアを持ったメンバーが活躍しています。昨年10月、サイバーエージェントへ中途入社し、現在はアドテクスタジオのプロダクトの1つ「AIR TRACK」の営業・企画を担当している藤原へプロダクトを更に大きく価値あるものにしていくため、日々どんなことを考え仕事に向き合っているのか、前職時のエピソードも踏まえ、話を聞いてみました。
広告を通じてエンドユーザーを
ワクワクさせられる人でありたい
去年中途入社されてますが、前職ではどんなお仕事をされていたのでしょうか?
今の会社で2社目になります。2013年に新卒で、楽器メーカーの営業・企画職として入社し、
楽器店の接客やイベント企画、在庫管理などの店頭運営業務を1年間した後、シンガポールに1年間駐在していました。
その後は、本社に戻り、電子楽器の商品企画・マーケティング業務を3年間行い、合計6商品を世の中に送り出すことができました。
当時「歌を奏でるキーボード」というコンセプトで新商品の企画立案、商品化までを実現させ、結果的にグッドデザイン賞などの世界的な賞を受賞することもでき、色々経験させてもらっていました。
華麗なる経験ですね(笑)とても充実してそうですが、苦労した点はあったのでしょうか?
そんなことないです。意外と泥臭いことも沢山ありましたよ(笑)シンガポールに駐在していた時は、店舗運営からマネジメントや人事など幅広く担当してたんですが、当時は、現地のスタッフに今度はどんな奴が来るんだ?と斜に構えられいて最初は関係性を作るのに苦労しました。
その時は、とにかく自分から率先して行動しましたね。誰よりも早く電話にでたり、コミュニケーションが難しいお客さんも進んで対応したり、お昼ご飯にも誘いました。
そうしていくうちに、周囲からの見られ方も変わっていき、一緒に飲みに行くようになり「自分は職場をこうしたい!」と熱く語り合い、打ち解けていき仲良くなっていきました。
特にやりがいを感じた印象的なシーンはありますか?
一番やりがいを感じれた瞬間は、自分の企画した楽器を子供たちが実際に触って楽しそうに使っている所を見た時ですかね。
これは僕の働く上でのビジョンなんですが、世の中のエンドユーザーに対して、楽しい、刺激的、便利とかそういうワクワクさせられることを提供できる人でありたいという想いがあるんです。
そんな中、広告事業へなぜ転職したのでしょうか?
転職のきっかけは、前職時代に感じた違和感なんです。楽器を使ってくれるユーザーへ直接インタビューする機会を作っていたのですが、いざ、ユーザーが欲しいと思う商品をヒアリングしてみると、意外にも既にある商品のことが多かったんです。要は「商品は既にあるけれど、ユーザーへ情報が届いていないため、商品が買われていない」という現状だったんです。
これを目の当たりにした時に、シンプルに、情報を欲している人に合った情報を届けたいって思ったんです。
しかもそれを一メーカーで広告宣伝側として届けるのではなく、世の中のあらゆるユーザーに対して実現していくことに興味を持ち、「広告でユーザーに最適な情報を届ける仕事」に挑戦してみたいと思いました。なので、広告系の会社かつ、アドテクスタジオという自分たちでプロダクトを創っていく部署を希望していました。
特にやりがいを感じた印象的なシーンはありますか?
希望通り「AIR TRACK」というプロダクトの営業と企画の両方担当しています。一言で言うと「売り方を創る」仕事をしてます。
「AIR TRACK」は端末の位置情報を利用して広告配信するプロダクトで、主に店舗を保有する企業に対し、デジタル集客や購買課題の支援をさせてもらっています。
今は事業を大きくしながら、小売やメーカーへ「AIR TRACK」でしか提供できない価値を返せるように機能アップデートの計画を立てながら、
セールス、エンジニアと連携して磨いている所です。
今すごく感じているのは、それを一日でも早く実現できるように、プロダクトに関わってくれる人との関係性作りがとても大事だなと考えています。
なんでも自分事化
僕はそこ関係ないんでのスタンスは取りたくない
人との関係性作り、前職の時から大事にされてますよね。人を巻き込む時にどんなことを工夫しているんですか?
はい。人との関係性は常に意識しています。なぜなら仕事は人について回ると思っていて、そのためにもまず、相手に信頼されることが大事だと思っています。その上で、藤原に任しとけ、藤原が言うなら仕方ないという環境をつくることが重要だと思っているんですよね。
元々中高は海外の学校に通っており、言葉の壁を感じてくじけそうになった時もあったんですが、そこで諦めずに自己開示していく重要性を感じました。前職でも、自分は何が得意で何が苦手なのかを先に相手に伝えたほうが、お互いが分かり合え信頼に繋がったという経験もあったんです。
今の仕事の場合、営業だけでも複数のチームがあるので、まずは営業に信頼されるためにも営業が売りやすい環境をつくることを心がけています。例えば、提案時の不安をなくしたり、こういうトークで売ることができるなど随時営業チームと連携しています。
実は、社内の代理店事業の方からは、「AIR TRACK」というプロダクトの担当者ではなく、O2Oという業界そのものの情報を一番知っている人だと思われていることもあるんです(笑)そういう時は自分が少し役に立っているのかなと嬉しく思います。
実は必死に他社のプロダクトのこともインプットして、何でも自分事化しています。僕はそこは関係ないのでというスタンスは一番楽だけど、それってどこにいっても仕事で生きていけないんじゃないかって思うんですよ。
前職のメーカーから広告業界にきて、どんなことを感じてますか?
みんな若い!なので、スピードがものすごく早いです。
これは入社して驚きました。周囲の仕事のスピード感もそうですが、市場の動きも早い早い。
自分のスピード感は遅い、これは明日までにやらないと死ぬという危機感を感じた瞬間が多々あります。
また、ありがたいことに自分自身の判断で勝手に進められる環境があります。
もちろん確認と共有は大前提ですが、会社からも市場を開拓するチャレンジャーが求められているし、目の前の計画や数字に対しての強いコミットも当たり前に求められます。
事業を無理やりにでも好きになる
事業や人へのコミット力
事業を拡大していくに当たり、心がけているポイントは?
1つ目は、いかにコミットするか。
自分の商品や事業を好きか、ぶっちゃけ無理やりでもいいから好きになることが大事だと思うんです。
自分が「AIR TRACK」大好きという気持ちが、やはり日々の原動力となっていますね。
2つ目は、やっぱり人との付き合い方だと思っています。
藤原が言っているからやってやるか、という状況をいかに作れるか、小さい頃から両親の仕事の関係で海外も含め転々としているので、相手の気持ちを察しながらコミュニケーションをしていくことは意識しています。
ポイントは、ネガティブなことをちゃんと伝えること、これが信頼の柱になると思っています。
ビジネスサイドと開発サイドの関わり方に関して何か意識していることはありますか?
開発サイドとの関わり方に関しては、大前提、僕も理系だったことからエンジニアにとても共感できることが多く、
ビジネス職だけでは思いつかないようなアイディアや考え方に刺激を受けています。
エンジニアの視点をもらいつつ、最終的にはユーザーにとって正しいものを選択することを大事にしています。
エンジニアと一緒に創り出す納得解、これをいかにお互いが納得した上で創れるかがポイントかなと思ってます。
例えば、経営層に対しては、数字を根拠に説明するのと同じように、
エンジニアに対してはエンドユーザーがそれを受け取った時に、
こんな風になりそうだとアウトプットを伝えるようにしています。当たり前の話ではあるのですが、「相手が何を求めているのか」を考えてコミュニケーションを変えています。
相手の困っていることは何か?そのソリューションを藤原は解決できるのか?ということを常に意識しています。
今後どんな仕事にチャレンジしたいですか?
「人をワクワクさせる」やっぱりこれが一番しっくりくるんです。
人間って精神的な意味で、ワクワクするものがなかったり、刺激的じゃないと死んでいくと思っていて、
「人をワクワクさせ続ける」ことが僕のビジョンです。行く行くは、社会貢献をしていきたい。
ユーザーへ適切な情報を届けるという今の仕事は楽しいけど、例えば、教育という軸で自分の力で考えられる人を増やしたいなど漠然と考えていたりします。
これから生き残っていけるビジネスパーソンは、
「何事にも興味を持ち、常に考え続けられること」「安易に答えを求めようとしないこと」「最後まで執着し、やりきれること」
こんな人がどこの会社に行っても活躍する人なんじゃないかって考えているんです。
だから、まず自分がそういう人でありたい、そう思いながら日々頑張って働いています。
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