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データサイエンティスト協会 3rd シンポジウムに参加してきました
こんにちは、AI Lab の馬場です。
10月14日に開催された「データサイエンティスト協会 3rd シンポジウム」にスポンサーとして参加してきましたので、その様子をご紹介します。
「データサイエンティスト協会 3rd シンポジウム」とは、一般社団法人データサイエンティスト協会さんが開催する、データ分析・活用の実務に関わる方を対象とした国内最大級のイベントです。「人工知能時代のデータサイエンティスト」を今年のテーマとし、AIへの関心の高まりと利用事例が増える中、データサイエンティストに求められる新しい役割を、様々な目線から浮き彫りしようというイベントでした。
(Microsoft さんや IBM さんと並んで、弊社のロゴもささやかながら映っています)
基調講演
基調講演は、画像処理のレジェンドであられる金出先生の、「計算機視覚技術」に関するこれまで携わられてきた研究の紹介とこれからホットになる研究のお話でした。
画像処理を修士でやってた身としては、すべての例が面白かったんですが、光が反射している壁や鏡面物体の立体モデルを画像から構築する話は「ここまでできるようになったのか」とグッときました。
学生向けセッション
学生向けセッションでは、学生招待チケット参加された約50名の学生さんに、弊社の馬場と谷口で、 AI Lab での取り組みについて紹介してきました。多くの学生さんが CyberAgent を元々知ってくれていましたが、弊社にもたくさんデータサイエンスが必要な領域があることを改めて紹介できたいい機会でした。また、多くの学生の方とこれからのキャリアについて語り合え、「提案することが多いのか上から仕事が降ってくるのか」「どういった働き方でこれまでやってきたのか」といった質問や「もっと御社は広報をうまくやった方がいい」といった指摘をもらえたりして、こちらも深く考えるきっかけになったなと感じています。
パネルセッション「AI時代のデータサイエンティストの役割」
夕方からは、「AI時代のデータサイエンティストの役割」というお題で、産総研の本村先生と RIT の石山さん、弊社 AI Lab 川端によるパネルディスカッションに参加しました。
パネリストの対話の中で、これから AI が高精度になってくると単純な分析や予測タスクは民主化が進み、そこに専門性は必要じゃなくなる、その中でデータサイエンティストは「本質的な新しい課題を見つける」ことが求められてくる、という話が出ていて、本当にその通りだなと感じました。データサイエンティストはビジネス理解・モデリング力・実装力と3つの能力が必要だとされていますが、DataRobot や Cloud ML, Amazon ML など、予測モデルの構築自体はどんどん便利なプラットフォームが出ているので実装力はそこまで問われなくなるし、その中で、「ビジネス上の本質的な新しい課題に気づき、その解決にどんな技術的な課題をクリアにする必要があるか」という構想を考えるところこそ、データサイエンティストに必須の能力だなと思いました。
それにしても、本村先生と石山さんの、オーディエンスを置き去りにした掛け合い(孔子とか儒教とか日本の教育とかあらゆる方向に飛んでいった対談)は、後世語り継がれるパネルディスカッションになったんじゃないでしょうか(僕はとても面白かったです笑
おわりに
最後の懇親会では、本村先生や理化学研の AIP(革新知能統合研究センター)の杉山先生とお話しさせていただいて、これからの産学連携のあるべき形や、デジタルマーケティングでのデータサイエンスについて、議論を深めることができた良い会になりました。これからも多くのエキスパートのご協力をいただきながら、One to One マーケティングが実現される世界を目指していきたいと思います。
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