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ダイナミッククリエイティブの検証にも繋がるバナー改善の考え方と取り組み


こんにちは。

Dynalystカンパニー パーソナライズドアドグループの松本です。

アドテク組織の中で珍しいのですがクリエイティブ組織があり日々バナー配信テンプレートの改善やお客様のバナー制作を担当しています。少しだけ最初に紹介させてください。

 


パーソナライズドアドグループ(通称:PAG)

▼ミッション

  • テンプレ開発・改善
  • アカウント個別のクリエイティブ
  • ダイナミッククリエイティブの開発・改善

それぞれのミッションでの実績も持ちつつ日々止まることなく改善を繰り返しています。配信テンプレート開発・改善では、スタティックバナー(通常の画像バナー)のCTRを上回る効果を出しているものもあります。スタティックバナーより効果の良いテンプレって素晴らしいエコシステムですよね。

またアカウント個別のクリエイティブについては、お取り組みからCTRが180%改善した事例など、プロダクトに属しているからこそ的確な訴求とデザインを提供しています。


 

さて前置きは長くなりましたが、今回は「バナー改善の考え方と取り組み」について紹介したいと思います。

バナークリエイティブ評価の考え方(方針)

  • CTR:デザイン を重視して評価する
  • CVR:訴求メッセージ を重視して評価する

このように評価の方針を決めているには理由がありますが後ほど紹介します。

一般的にバナーの評価は、以下のような分類になると思います。

No. CTR CVR 評価
1 良いバナー
2 狙いは良いがボリュームが出ない
3 クリックは出ているが獲得に繋がっていない
4 即停止バナー

 

DynalystではGameFeedという配信形態を独自で持っていて、フィード面、バナー面両方に同じ素材で配信することができます。

 

アセット 3@3x-8

同一の素材を各サイズのテンプレート(サイズ×バリエーション)に適応することで様々なサイズ展開が可能になり多くの面に表示が可能です。

こういう仕組みの中でバナーを評価するとなると元の素材は一つのため、テンプレートに関係なく画像とテキストの評価を行います。GameFeedは、ショートテキスト、ロングテキストの2種類のテキストを入稿するため通常のバナーに比べメッセージ性の高いクリエイティブが作成可能です。また画像は要素を詰め込まずシンプルにメッセージを届けられるよう注意を払い作成することを心がけます。役割を分けて上記の方針と表の組み合わせに沿ってバナー評価を行います。

▼バナークリエイティブ評価まとめ

No. CTR CVR 評価
1 横展開していこう
2 訴求メッセージは効果があるので、No.1 0r 3 のデザイン要素を取り入れ再構成しよう
3 ユーザーに惹きのあるデザインはあるのでNo.1 or 2 の訴求メッセージを取り入れて再構成しよう
4 即停止バナー

※CTVRで評価するとNo.2, No.3あたりがうやむやになるので注意が必要ですのでPAGでは分けて評価しています。

 

この評価を繰り返すことでクリエイティブの側面からも次に作成するバナーのアイデア出しや停止バナーを見極めています。

評価ツールは、クリエイティブレポートの他にTableauで集計し評価判断スピードを上げるようにしています。

 

最後に

今後ダイナミッククリエイティブがますます増えていく際に新しい評価の考え方や検証方法が出てくると思いますが、やはりいつの時代も、「ターゲットユーザーをしっかり捉え、的確なメッセージを伝える」ということが大切でありクリエイティブの重要性を常々感じます。