極予測TD、自動生成機能のアップデートにより、レスポンシブ検索広告における「広告の有効性」向上を実現 ―継続的な効果改善が可能に―
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人工知能技術の研究開発組織「AI Lab」、バージニア大学の研究者らとの共著論文が、コンピュータビジョン分野の国際会議「CVPR」にて採択
株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:藤田晋、東証一部上場:証券コード4751)における人工知能技術(※1)の研究開発組織「AI Lab」は、バージニア大学(Charlottesville, VA, USA)のTianlu Wang氏、Vicente Ordonez氏と、AI Lab 研究員の山口光太による共著論文がCVPR (Computer Vision and Pattern Recognition)2018に採択されたことをお知らせいたします。
「CVPR」はコンピュータビジョン分野(※2)でトップカンファレンスである「ICCV」「ECCV」(※3)と並んで、最も権威のある国際会議のひとつです。「CVPR」は毎年米国にて開催されており、世界中の画像認識関連技術のトップ研究者が一堂に集う、世界最大規模のコンピュータビジョンの学会です。今回AI Labから採択された論文は、2018年6月にソルトレークシティで開催されるCVPR 2018にて発表を行います。
AI Labではアドテクノロジーに関わる幅広い人工知能技術を研究・開発しており、画像認識、機械学習、計量経済学、コンピュータグラフィクス、自然言語処理、ヒューマンコンピュータインタラクションの各分野での研究を進め、大学・機関との産学連携も強化し、広告を取り巻く様々な技術課題に取り組んでおります。
このような取組みのもと、今回採択された共著論文「Feedback-prop: Convolutional Neural Network Inference under Partial Evidence」、邦題「Feedback-prop: 部分観測からのフィードバック推論」では、複数のタスクを同時に推論するようなディープラーニングモデルにおいて、部分的に正解となるラベルが与えられた時に、残りの未知ラベルの推定精度を向上させる汎用的な手法を提案しています。
今回の技術を応用することで、例えばインターネット広告では、Webページ内のテキストワードとバナー画像から情報を取り込んで推論し、品質の高いタイトル記述や画像に関する着目度の高いタグを生成することが可能になると考えられます。
AILabでは今後も人工知能を用いた広告配信技術をプロダクトに取り入れ、AIクリエイティブセンター(※4)と連携しながら、品質の高い広告制作と配信技術の実現を目指し、研究・開発に努めてまいります。
※1 人工知能とは、コンピュータ上において、人間と同様の知能を実現させようという試みや技術のこと。
※2 コンピュータを用いた視覚を研究する学術分野。
※3 「ICCV」International Conference on Computer Vision
「ECCV」European Conference on Computer Vision
※4 2017年8月に設立した、広告クリエイティブの自動生成を研究する専門組織。AI Labと連携し、最先端の広告クリエイティブの自動生成ツールの開発・提供を行っている。
■アドテクスタジオとは
AI Labが所属する、サイバーエージェントグループのアドテクノロジー分野における各サービスの開発を行うエンジニアの横断組織です。2013年10月1日に設立し、現在では5つの子会社を包括し、約200名のエンジニアによって、RTB広告を支えるSSPやDSP・DMP、チャットボットサービスやロボットサービス事業など約20のサービスを提供しております。